東京鋲兼による泰洋産工の子会社について、日刊工業新聞に掲載されました。

（日刊工業新聞TREK対応済）

 

東京鋲兼（東京都墨田区、筑比地利昌会長）は、６月１日付で、泰洋産工（大阪市西区）を買収する。泰洋産工の後継者不在に伴うもので、買収金額は非公表。これにより泰洋産工は筑比地利昌氏が代表権を持つ会長に、デンソー出身の今井隆文氏（５５）が社長に就任し、現経営陣は技術顧問や監査役として残る。

泰洋産工は創業者の三宅泰二氏が２０１５年に死去。雇用の維持などのために、親族が保有していた同社株式を親密取引先の東京鋲兼が買い取ることにした。２３年３月期売上高は約７億円で、社員はパートを含め３３人。

泰洋産工は米ナイロックから、特殊ナイロンをネジ部に永久付着させて緩みを止める技術「ナイロック」の塗布ライセンスを受けており、自動車などのネジを使う各種部品への塗布加工を手がける。米ナイロックとは引き続き、泰洋産工への同技術の供与で合意した。