メキシコでは、日系・米系・ドイツ系など主要な自動車メーカーの工場が多数あることから、ティア1のサプライヤー進出数では他国に引けを取らないレベルです。年間の自動車生産台数においては、メキシコ約400万台、タイ約200万台、インドネシア約130万台と、他国と比較しても多くの台数を生産しています。しかし、下の表のように主要加工工程別の自動車サプライヤーを比較したときに、メキシコでの自動車生産台数に対して、部品サプライヤーの数が少なく、日系企業のティア2・ティア3の数が不足している状況にあります。
上記に加え、北米自由貿易協定(NAFTA)からアメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に改訂されたことより、メキシコの自動車産業にとっては厳しい状況になっています。自動車関税をゼロにする主な改定要件としては、調達要件(RVC:Regional Value Content) と 賃金条項(LVC:Lavor Value Content)があります。 完成車のRVCでは、「域内調達は62.5%から75%へ引き上げ。完成車、基幹部品、主要部品、補完部品、鉄鋼・アルミニウムにより調達比率は変わってきますが、現行よりも比率は上がっています。 LVCは、「乗用車・SUVは部材の40%を時給16ドル以上の地域で生産する」という条項に改訂されました。そうなると、実質コアパーツの多くはメキシコでの生産は不可能ということになります。つまりLVCは事実上、アメリカへの生産拠点移転を促すものと言えます。USMCAの新基準を満たすために、今後サプライヤーの再編が必須になってくるのではないでしょうか。
当社は、メキシコでの加工部品企業の不足を補填すべく、日本・中華圏・東南アジアからの製造部品調達を充実させております。当社を経由していただくことで、「お客様の他拠点の管理費、輸送費、輸入時の煩雑さ、輸入後の在庫スペース等の削減」、「当社倉庫を利用することで必要数のみの購入で済む効率化」などを、お客様から大変評価をしていただいています。また、上述のUSMCAに対応すべく、域内調達を希望されるお客様への供給も強化していきます。 当社取り扱い部品に限らず、メキシコでお困りの製品、域内調達・他国からの調達、また、コスト低減提案をご希望のお客様、是非ともBYOKANE MEXICOにお声がけ下さい!
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