- 2024.05.31
#IR#NEWS#PRESSRELEASE - 泰洋産工の子会社化に関するプレスリリースを行いました
2024年5月31日
各 位
株式会社東京鋲兼 代表取締役会長 筑比地 利昌
泰洋産工株式会社 代表取締役社長 小山 文夫
東京鋲兼HDが泰洋産工の全株式を取得、子会社に
米ナイロックのねじ緩み止めライセンス契約は継続、顧客・商社との関係維持し拡販
自動車・精密機器用ねじなどの金属部品を製造・販売する株式会社東京鋲兼の持株会社である東京鋲兼ホールディングス(本社:東京都墨田区横網2-5-14、代表取締役会長:筑比地利昌)は6月1日、泰洋産工株式会社(本社:大阪市西区南堀江4-27-15、代表取締役社長:小山文夫)の発行済み全株式を取得し、子会社とします。泰洋産工は、米ナイロック(ミシガン州)から特殊ナイロンをねじ部に永久付着させて緩みを止める技術「ナイロック®」の塗布ライセンスを受けており、自動車などのねじを使う各種部品に塗布加工を行い、商社などを通じて幅広い業種向けに販売しています。東京鋲兼は米ナイロックとの間で、引き続き日本では泰洋産工にナイロック塗布技術を供与することで合意するとともに、これまでの顧客や商社などの関係を維持しながら拡販を図ります。
東京鋲兼は家電などに使われる精密機器用十字穴付き小ねじのトップシェアを持つ一方、自動車関連部品や液化天然ガス(LNG)プラント用部品などを拡大しており、海外グループ会社を含む2023年12月期売り上げは約350億円、従業員数は約1000人。泰洋産工は「ナイロック®」を強みに安定した収益体制を構築しており、23年3月期売上高は約7億円、従業員数はパートを含め33人。今回のM&A(企業の合併・買収)は、泰洋産工の創業者である三宅泰二氏が2015年に死去した後、親族が保有していた同社株式を親密取引先である東京鋲兼が買い取ることで、雇用を守り、取引先にも迷惑をかけない方向で話が進みました。泰洋産工はこれにより、6月1日付で東京鋲兼の筑比地会長が代表権を持つ会長に、株式会社デンソー出身で樹脂関連企業から転じる今井隆文氏が社長にそれぞれ就任し、現経営陣は技術顧問や監査役として残ります。
泰洋産工の本社・倉庫、工場(大阪府堺市美原区)は品質管理の4M(人、機械、材料、方法)変更を避けるため移転せず、大量品の注文に対しては東京鋲兼グループの兼立電工株式会社(埼玉県熊谷市)を活用して自動化を推し進め、短納期化を図る方針です。
ねじの緩み止め技術については、「ナイロック®」のほかに、接着剤を用いる方法が普及しています。しかし、接着剤の一部については欧州化学品庁(ECHA)が23年2月に有機フッ素化合物(PFAS)規制案を公表するなど化学物質の管理規制が世界的に強化される方向にあります。これに対し、「ナイロック®」はPFASやバイオサイド法の規制に適合しており、環境規制物質は使用していません。公的機関のプリベイリングトルク値(ねじ部の摩擦抵抗値)管理により、ユーザー側の品質保証が有利になるのも特徴で、顧客拡大につなげてまいります。
以上
(ご参考)
【株式会社東京鋲兼の概要】
・設立:1952年(昭和27年)7月
・資本金:3億2000万円
・本社:東京都墨田区横網2-5-14
・代表取締役会長:筑比地利昌
・売上高:約350億円(海外グループ会社含む、23年12月期)
・事業内容:金属等各種部品の製造・販売、コンサルティング
・電話番号:03-3626-8703
・URL: https://www.byokaneworld.com/
【泰洋産工株式会社の概要】
・設立:1965年(昭和40年)9月
・資本金:3000万円
・本社:大阪市西区南堀江4-27-15
・代表取締役社長:小山文夫
・売上高:約7億円(24年3月期)
・事業内容:ナイロック塗布加工、その他ナイロック社各種製品の取り扱い
・電話番号:06-6533-1241
・URL: http://www.taiyo-nylok.co.jp/
【泰洋産工株式会社の新代表取締役社長の略歴】
氏 名 今井 隆文(いまい たかふみ)
生年月日 1968年(昭和43年)11月30日(55歳) 岐阜県出身
略 歴
株式会社デンソーに勤務したのち、樹脂企業のバックライト事業立ち上げ、携帯電話塗装ライン立ち上げ、執行役員を経て、金型事業・レンズ事業を統括しながら、東京鋲兼の樹脂関連業務のアドバイザーを兼務。2024年6月1日付で泰洋産工株式会社代表取締役社長。
以上